お子さんにとって、手術を受けることは怖いイメージがあると思います。22病棟では、その怖さを少しでも緩和できるように取り組んでいます。その取り組みの一部をご紹介します。
1.22病棟について
小児外科、泌尿器科、耳鼻いんこう科、形成外科、歯科口腔外科の外科混合病棟で、主に手術目的で入院するお子さんが多い病棟です。
お子さんの年齢層は乳幼児が70~80%を占めますが、夏休みや冬休み、春休みなどの長期のお休み期間中は、小学生以上のお子さんの入院も多くなります。
2.22病棟の取り組み
初めて入院・手術を経験するお子さんも多いため、手術前にプレパレーションブックを使って、手術後の状態や経過をわかりやすく説明しています(写真1)。
手術前後の処置ではプロジェクターでDVDを流したり、おもちゃを使って、恐怖心を少しでも減らすことができるようにかかわっています(写真2)。
また、お子さんの発達に応じてがんばり表を作り、お子さん自身が入院・手術の経験を「がんばった」と成功体験として残るよう心がけています。
退院後、自宅で医療的ケアを必要とするお子さんとご家族に対しては、パンフレットを使い、わかりやすく指導しています。
定期的に病棟内でカンファレンスを開催し、お子さんへのケアなどの見直しを行っています。また、退院後地域との連携が必要な場合には多職種カンファレンスを開催し、お子さん・ご家族にとってより良い状態で退院できるように調整しています(写真3)。
3.手術後の痛みは大丈夫?
手術後の痛みの感じ方・表現の仕方は、人それぞれです。子どもは大人と違い、言葉で痛みを伝えることが難しいため、普段の状態をよく知るご家族と、「いつもと違う」点がないか確認しながら評価します。
痛みが強いときには鎮痛剤を使うことができ、飲み薬、坐ざ 薬やく、点滴薬の中からお子さんの発達に応じて選ぶことができます。手術後に「いつもと違う」点があれば、何でもご相談ください。