在宅でも入院でも困らないように「こども・家族医療支援室でできること」

こども・家族医療支援室

小野 里子/主任専門員、平光 美子/専門員

こども・家族医療支援室は、「こども・家族医療サポート室」とも呼ばれています。名前の通り、お子さんやご家族のサポートをするところです。

医療費や制度、福祉サービスなどの相談を受ける医療ソーシャルワーカー(MSW)と、退院に向けての相談を受ける退院調整看護師とがいます。

この記事の内容

1.MSWって何をしてくれる人?

入院や手術が決まったけど、医療費はどれくらいかかるの?と心配になったとき、何か助成が使えないのか、障害者手帳などの福祉制度やサービスが使えるのかなどの相談を受けています。

また、入院中の疑問や、どこに問い合わせたらよいのかわからないときの、患者サポート相談窓口を担っています(写真1)。

相談風景
写真1 相談風景

2.退院調整看護師って何をする人?

医療的ケアや医療機器を必要とするお子さんとご家族に、退院後も安全に、安心して生活できるよう、センター内の多職種と協働し、退院に向けた支援や調整を行います。また、訪問看護ステーションなど、地域の支援者につないでいきます。

試験外泊の前には、ご家庭に訪問して療養環境を確認したり、退院前には地域支援者に来てもらい、ケース会議を開催したりします(写真2)。家庭訪問やケース会議の調整も行っています。

ケース会議の様子
写真2 ケース会議の様子

3.どんぐりくんとマロンちゃんのサポートブックとは?

医療的ケアが必要なお子さんとご家族が、地域で安心して暮らすためのガイドブックです。入院して治療が進み、そろそろ退院の準備を始める頃、ご家族は、自宅での生活を楽しみに思う気持ちと、不安な気持ちでいっぱいです。

「どんな準備がいるんだろう、どんな制度があるんだろう、困ったときに誰に相談すればいいんだろう」、そんな疑問にお答えできるよう、利用できる社会サービスや制度について説明しています。MSW、退院調整看護師、保健師が協働して作りました(写真3)。

どんぐりくんとマロンちゃんのサポートブック
写真3 どんぐりくんとマロンちゃんのサポートブック
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