放射線検査室で行っていることをご紹介します。室内は森、海、草原をイメージした絵が描かれていて、お子さんが安心して検査を受けられるように心がけています。
時間のかかる検査は、DVDを観たり音楽を聴いたりしながら受けることができます。また、放射線を使う検査では、被ばく量に注意し、過度に心配する必要がないようにしています。
1.一般撮影室
主に胸部、腹部や四肢(しし)、頭、脊椎(せきつい)などのX線撮影を行っています。目的とする部位以外の被ばくを避けるため、防護具を使って最小限にするように撮影しています。
2.X線TV室
造影剤と呼ばれる、病気を見やすくする薬を使って、主に消化管・腎尿路(じんにょうろ)の通過や状態を観察するところです。また、カテーテルという管を入れるなどして、治療も行っています。
3.病棟回診撮影
安静が必要な病棟のお子さんのところへ行って、胸部や腹部のX線撮影をしています。装置には動物の絵柄が描かれており、お子さんが安心して検査を受けられるように配慮しています(写真1)。
4.骨密度検査
微量なⅩ線を使って腰の骨を計測し、骨の強さを調べます。主に骨粗しょう症の診断のために行っています。
5.CT室
CTはⅩ線を利用して、コンピューターで体の輪切りを画像化していく装置です。
数秒で体全体を検査することが可能で、病気を見やすくするために造影剤を使うこともあります。画像を加工することで、3D画像やさまざまな方向から見た画像を作ることができます(写真2)。
6. MRI室
MRIは強い磁石を使用し、体の中を画像化する装置です。さまざまな方向から体の断面を見ることができます。検査中、大きな音がしますが、好きな音楽を聴いたりDVDを観たりしながら行うことができるので、安心して受けていただけます。X線を使用しないため、被ばくはありません(写真3)。
7.核医学検査室
体の中に少量の放射線を出す薬を注射して、臓器に集まったものを特殊なカメラで撮影する検査を行っています。臓器の代謝と機能がわかります。体の中に入れた放射線の量は時間とともに減っていくので、心配ありません。
※CT、MRI、核医学は時間がかかる検査のため、小さなお子さんへは眠る薬を使う場合があります。
※放射線検査室スタッフ全員、どの装置でも良質な画像診断ができるよう努めています。また、常に放射線被ばくの低減に取り組んでいます。