一人ひとりの子どもたちの成長を支えます「質の高い小児看護の提供看護部を紹介します!」

看護部

西嶋 志津江/看護部長

「未来ある子どもの生命と人権をまもり、一人ひとりのQOLの向上をめざした看護をします」。これをモットーに、あいち小児保健医療総合センターの看護部は、日々活動しています。

この記事の内容

看護部について

当センターは病気を治療する病院機能と、病気の予防や健康をめざす小児保健を併せ持った、県下唯一の子どものための施設です。保健と医療の両面から、子どもとそのご家族が笑顔で日々の暮らしを送り、成長できるように支援しています。

当センターは2001年にたった1つの病棟から始まり、2021年に成人式を迎えたところです。現在では、周産期部門や小児三次救急部門を担い、24時間眠らない病院として機能しています。

私たち小児センター看護部は子どもの尊い命を守り、一人ひとりの子どもとご家族のための生活を考え、さまざまな専門職種と一丸となって、最良の療養環境を提供することをめざしています。何らかの障害や合併症のある子どもやご家族をどの病棟でも暖かく迎え入れ、また退院後自宅での過ごし方についても、丁寧にかかわれるよう心がけています。

看護部のスペシャリストたち

看護部にはそれぞれ得意分野は異なりますが、「小児看護」という共通する領域で、子どもたちとご家族により良い看護を提供できるよう活動している、日本看護協会認定の専門看護師や認定看護師がいます。

感染管理認定看護師については、感染管理室の記事をご参照ください。

●小児看護専門看護師

子どもの個性を大切にしたかかわりを、モットーにしています。

子どもは常に成長し、発達しています。療養中の子どもとそのご家族の個性を考慮しながら、子どもが健やかに成長・発達していくことができるように、看護師そして多職種と協働して、かかわっていくことが大切だと考えています。子どもとご家族にとって最善の利益は何かを考え、看護をしていきたいと思います。

●家族支援専門看護師

入院または外来通院中の子どもの回復促進や病状の安定に向けた看護だけでなく、子どもの状況により生じた家族への影響に対して、ご家族に寄り添い、ともに考え、家族が本来持っている力が発揮できるよう支援する看護師です。

当センターは産科もあるため、妊娠中から継続して支援を行い、センター外のさまざまな機関・職種とも連携しています。ご家族の力を信じ、日々看護をしています。

●皮膚・排泄(はいせつ)ケア認定看護師

創傷・ストーマ・排泄・皮膚についてケアをする看護師です。問題が起きてからだけでなく、予防を大切に、病棟・外来でいつでもケアや相談ができるようにしています。

生まれつき何らかの排泄ケアが必要な子ども・ご家族には、安心して日常生活を送ることができるように、子どもとご家族を中心に、たくさんの職種と協力しています。

子どもの成長に応じた支援を継続し、子どもの笑顔と成長にパワーをもらい、日々頑張っています。

●新生児集中ケア認定看護師

私たち新生児集中ケア認定看護師の役割は、出生直後の重症集中ケアが必要な新生児に対し、熟練した技術と知識をもってケアを行うことです。

現在2人の新生児集中ケア認定看護師が在籍し、PICU(小児集中治療室)とNICU(新生児集中治療室)に配属されています。私たち認定看護師は、急性期(*1)にある新生児の治療や療養経過のなかで起こりうる身体的・心理社会的な問題を予防するように働きかけること、新生児の発達を促進するよう一人ひとりに合わせたケアを実践することを大切にしています。

ご家族に対しても、出生前・出生後早期からさまざまな職種のスタッフ・多部門と協働しながら、新しい命とそれを育むご家族を支援しています。

*1 急性期:病気・けがを発症後、14日以内(目安)。不安定な状態

●小児救急看護認定看護師

主に救急医療の場において、身体的アセスメント(*2)に基づいた緊急度の判断や救急対応をする看護師です。また〝救急〟だけでなく、育児不安を抱えるご家族への育児サポートや、子どもの事故予防の啓発、虐待予防などの役割も担っています。

命を守るだけではなく、子どもの権利を擁護し、子どもが健やかに成長・発達できるように、ご家族も含めた支援を行っています。

*2 身体的アセスメント:問診・視診・触診・聴診・打診などにより、身体的な健康上の問題を査定・評価すること

この記事をシェアする
この記事の内容