23病棟は内科病棟として開棟し、その後、病棟編成を経て現在の救急科、総合診療科、感染免疫科、眼科、整形外科の混合病棟になりました。
2016年2月の救急棟オープンに伴い、24時間365日、緊急入院の対応を行っています。
1.23病棟について教えて
23病棟に入院している子どもたちは、病気や年齢もさまざまですが、一人ひとりに寄り添う気持ちを忘れずに、笑顔で看護を行っています。特に救急科のお子さんとご家族は急な入院で不安を抱えていることが多いため、安心して過ごせるよう細かな声かけやかかわりを心がけています。
明るいスタッフが多く、子どもたちに楽しんでもらうため、夏祭りやクリスマス会等、季節のイベントには病棟一丸となって参加しています。
2.23病棟の取り組み
23病棟では、新型コロナウイルス感染症を含む、あらゆる感染症のお子さんを受け入れています。子どもたちは、感染対策上、家族と離れて入院生活を送らなければならない場合があります。できるだけ普段と同じような生活リズムで過ごせるよう、食事や清潔ケア(*)の時間を調整しています。
* 清潔ケア 洗顔や洗髪、体を拭く、シャワー浴、足浴、着替えなど、体の清潔を保つためのケア
また、ストレスが最小限となるよう床にマットを敷いて安全に動き回れる環境を整えたり、保育士と協力して行事に合わせた飾り付けをしたりして、病室内でも楽しく過ごせるように工夫しています(写真1)。
3.感染症対策はどのように行っているの?
23病棟にはさまざまな感染症のお子さんが入院しており、ほかのお子さんや私たち医療者に感染しないよう、感染対策を徹底する必要があります。それぞれの感染症に合わせて、マスクやガウン、ゴーグルといった防護具を身につけて、お子さんとかかわっています。
また、感染対策を行ううえで、手洗いや手指の消毒はとても重要です。全員が正しく実施できるよう、スタッフ同士で声をかけ合いながら取り組んでいます。徹底した感染対策で、お子さんや自分たちを感染から守っています(写真2、3)。
4.長期入院の場合、学校はどうしているの?
入院中は治療が優先ですが、病状が落ち着いているお子さんは、学習できる環境を調整し、状態や安静度に合わせて、病室や院内学級で学習をしています。車いすや松葉杖で移動できる場合は、隣接する愛知県立大府特別支援学校に通うこともできます。
長期入院の子どもたちは、年齢や病気の違いがあっても、仲良く過ごしています。