お子さん、ご家族に寄り添うために!「チーム医療で支援します」

32病棟

2018年12月にオープンした脳神経外科、神経科の混合病棟です。私たち32病棟の看護師は、お子さんとご家族に寄り添う看護をめざし、さまざまな工夫をしています。

この記事の内容

1.32病棟について

主に脳神経外科、神経科の病気を持つ0歳~20歳を超えた患者さんが入院している病棟です。長期にわたる治療が必要なため、病気と向き合いながら生活する患者さんが多く、治療と学業を両立しながら入院生活を送っています。

また、退院後も医療的ケアを行う患者さんに対しては、患者さんやご家族それぞれに応じた退院指導に力を入れています。

2.32病棟の取り組み

神経疾患をもつ患者さんの多くは、長期間の治療や入院を繰り返すこともあり、社会生活に適応するには、さまざまな療育が必要となります。そのため、医師、看護師、保育士、保健師、栄養士、リハビリテーション部門が連携し、チーム医療で、患者さん一人ひとりに必要な支援を行えるよう心がけています。

また、入院環境が生活の場となるため、入院前の生活に近い環境になるよう配慮しています。乳幼児期では病棟保育士によるベッドサイド保育、学童期では病院に隣接する学校に通学したりなど、患者さん一人ひとりの成長発達を促す支援を、チーム一丸となって行っています。

医療的ケアが必要な患者さんに対しては、在宅支援看護師と連携し、ご家族の意向を取り入れながら、自宅で安心して生活が送れるような退院支援に取り組んでいます。

3.32病棟のベスト3!

1位
手術や処置の前にはプレパレーション(子どもにわかりやすい説明や配慮)やディストラクション(恐怖心や苦痛を和らげるために行う遊び)を積極的に取り入れ、患者さんの力を引き出すかかわりをしています(写真1)。

ディストラクション
写真1 ディストラクション

2位
病棟内にあるサポート浴室は、呼吸器をつけている患者さんや体が自由に動かせない患者さんが寝たまま入れるお風呂です。ジャグジー機能もあり、患者さん、ご家族からも好評です(写真2)。

サポート浴室
写真 2 サポート浴室

3位
自由に体を動かせない患者さんや緊張が強い患者さんに、癒し効果のある「スヌーズレン(*)」を取り入れています(写真3)。

* スヌーズレン 重い障害のある人も楽しめ、リラックスできるように、光、音、香り、振動、触覚の違うさまざまな素材などを組み合わせた空間で、援助者とともに過ごす活動

スヌーズレン
写真 3 スヌーズレン

在宅移行支援はとても大変ですが、ご家族の思いに寄り添いながら、患者さんにとってより良いことは何かを考え、指導を進めています。退院を迎えることができたときは、とても嬉しく、やりがいを感じます。

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