小児医療の最後の砦「PICUってどんなところ?」

PICU

「QUEST(クエスト)」の理念のもと、私たちは日々集中治療科医師と協働し、子どもたちの治療とケアに取り組んでいます。

「QUEST」とは、Quality(質/医療の質を追求します)、Undefeated(妥協しない/子どもの代弁者として妥協しません)、Education(教育/教育・研究を積極的に行い、情報を発信します)、Socialresources(社会資源/必要な社会資源が投入されるように社会に働きかけていきます)、Teamwork(チームワーク/チームと個人の両方を尊敬します)の頭文字をとっています。

この記事の内容

1.PICUについて教えて

小児集中治療室は、Pediatric IntensiveCare Unitの頭文字をとってPICUと呼びます。

大きな手術を受けたり、急な病気やケガなどで全身の状態が悪くなるなど、重症度が高く、全身管理を必要とする子どもたちが入院するところです。集中治療科医師とともに、子どもたちの1日でも早い回復をめざし、集中的な治療と看護ケアを行っています(写真1)。

ケアの様子
写真1 ケアの様子

2.PICUの取り組み

お子さんの発達と治療をご家族とともに考えながら、適切な治療の選択ができることをモットーにしています。集中治療科医師や担当専門医師、保育士、薬剤師、臨床工学技師、理学療法士などの多職種とも連携したチームを組み、できるだけ早く子どもたちが元の状態に戻ることをめざしています。そのためにシミュレーションによるトレーニングも行いながら、治療、看護に取り組んでいます(写真2)。

シミュレーションによるトレーニング
写真2 シミュレーションによるトレーニング

3.1人での入院が心配です

看護師1人に対して昼間は1人、夜間は2人の子どもたちのケアができる体制で仕事をしています。目が覚めてもすぐそばに看護師がおり、子どもたちの不安や淋しさなどのストレスをできるだけ少なくするよう配慮しています。

また、昼間は保育士も在中しており、医療者とは違った目線で、子どもたちと遊びを通して寄り添っています。

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